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「ユリナー!ユリナー!」
マコトがユリナを呼んだ。
だがその姿が現れない。
「くそー…ブラックXを倒したから………必ず戻ってくると思ったのに………」
マコトは悔しさに、地面を叩いた。
「マコト………?」
マコトの背後から話掛ける少女。
そう、彼女こそが、囚われていた筈のユリナだった。
「ユリナ!」
マコトは嬉しさのあまりに、ユリナを抱き締めてしまった。
「ちょ………////マコト………////」
ユリナの顔が段々赤くなっていく。
「もう………会えないかと思ったぜ………」
マコトは泣いていた。
そんなマコトの頭をユリナが優しく撫でた。
「大丈夫………私は大丈夫だから………それよりマコトは大丈夫だったの?もう知ってるのよ………マコトがウルトラマンだったってのは。」
ユリナが笑いながら言った。
「ははは………バレた?」
「当たり前でしょ?目の前で変身したんだから。ほんとにマコトは隙だらけ何だから。」
「あはは………。」
「そう言うお前らだって隙だらけだよな。」
そう言いながらビルの残骸の影から現れるシュウ。
「げっ!」
「し、シュウ………。」
二人は焦り出した。
「良いよなぁ………二人は幸せそうで………俺も彼女欲しいなぁ………。」
シュウが嫌みたっぷりに言った。
「そ、そう言うなよ………。」
「そうよ………シュウにだってきって良い人は現れるわよ………。」
二人は苦笑いをしながら言った。
「ま、俺はしばらく良いんだがよ、マコト、ミサト先生が、あのやろ~!私に黙って無断欠席しやがって~!って怒ってたぜ?」
「げっ!じゃあ………帰らなきゃ………。」
マコトは肩を落としながら歩いた。
「あははははははは!」
笑いに包まれる三人だった。
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