Black

3/6
前へ
/6ページ
次へ
  『星と窓』     星はいつも輝いて、あんなにも瞬いているのに 私はいつも陰った地面ばかりを見下げている あの美しい星々を眺めたくて、窓へ手を伸ばしても   いつだって空を切るばかりの毎日だから   諦めてしまう 空を見ることさえも 閉ざしてしまう 窓に大きなカギをつけて   閉ざした心に光は差し込まない だから私は地面を見下げるの   ほら、見えるのは陰った世界に生きる華々が儚く散っていく姿  
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加