94578人が本棚に入れています
本棚に追加
/410ページ
「かまをかける、ってどうでしょう」
「と言うと?」
「えっと、木村さんを呼び出してその髪を見せるんです。そして問いただす。どうでしょうか」
矢吹は顔を険しくさせた。
「かなりリスキーだね。もし彼女が"私じゃない"と言い張ったらどうする?彼女が殺人鬼じゃない可能性もあるんだ。するにしても、まだ早い。もう少し証拠を捜そう」
矢吹は、席を起つと小声で話した。そして木村の元へ歩いて行った。
「川野君も、なにかを見つけたら、すぐに教えてくれ」
ったく、俺は何をすればいいんだよ。睡眠薬なんて持ってねーし。
最初のコメントを投稿しよう!