一章 エルフの里

12/12
前へ
/347ページ
次へ
「だから二人とも、ロアスを支えてあげなさい。」 女王が言った。 「わかりました。」 二人は同時に言った。 ちょうど会話が終わって、ロアスが目を覚ました。 「うーん、最近気絶しっぱなしだなぁ…。あれ、イリファ、アルオス。いつきたの!?」 ロアスが聞いた。 「おう。お前が気絶してる間にな。」 アルオスが答えた。 「ちょっとロアス、瞳の色が…。」 「えっ!?」 ロアスが近くにあった鏡をみた。 「瞳が…黒に戻ってる…!兜のせいかな?」 ロアスは兜を外そうとした。が…、 「ん、んぎぎぎ。い、痛い!は、外れない!なんで!?」 「おそらく、兜が主と認めたからでしょう。大した問題はないと思います。」 女王が静かに言った。 「ごめんなさいね。私は役にたてませんでしたね…。でも、いつでも来なさい。必要な知識や力はこれからも貸すつもりです。」 女王が言った。
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

194人が本棚に入れています
本棚に追加