一章 エルフの里

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三人はロアスの転移魔法で、霊幻の森の出口側についた。前のロアスみたいにアルオスが一言。 「うおっ!?すっげぇ霧だな…。人間が生きて出てくるなんて無理だろ。」 「ところが生きてでてきたのよね、ロアス。」 「…そうだね。本当不思議な話だよ。イリファ、案内よろしくね。」 ロアスが言った。 「任せて。」 この深い霧の中でもイリファはどんどん進んでいく。そして約10分後…。 「見えたわよ。私達エルフの里。久しぶりね。」 イリファが懐かしそうに言った。 「…僕には暗いイメージがよぎるよ…。」 ロアスは不安気に言った。 「大丈夫よ、ロアス。今度は私がついてるから!あっ、そうだ二人とも…。」 イリファが話題を変えた。 「里の中で剣は“絶っ対”に抜かないでね。じゃないと処刑されるわよ。」 「よーく分かりましたっ!」 ロアスとアルオスがハモった。
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