一章 エルフの里

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「女王様の城に着いたわよ。さ、入りましょ。」 「ほ、本当にいいのか…。な、なぁ、ロアス。」 アルオスには珍しく、緊張で声も体も震えている。 「そ、そうだよ。イリファ…。」 ロアスもアルオスに同調した。 「あなた達、男でしょ!?グダグダ言わずさっさと行きましょ!!」 イリファは怒鳴った。 「は、はいっ!」 二人はまたハモった。 「(どうしちゃったんだ?今日のイリファ、なんか変だよ、絶対に…。)」 またまた冷や汗をかきながら、ロアスは再び心の中で呟いた。 城の中は前にロアスが歩かされた時と何も変わってなかった。神秘的な空間といい、澄んだ空気。そして、 「女王様の部屋に着いたわよ。剣はここに置いてね。」 イリファに従い、ロアスもアルオスも剣を置いた。 「女王様、イリファです。入ります。」 「どうぞ。」 扉の向こう側から声がした。
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