一章 エルフの里

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ロアスが女王と話をしている頃、イリファとアルオスはと言うと…。図書館で奮闘していた。 「イリファ~。分厚くないかい、この本…っていうか辞典の域すら越えてるぜ!?しかも、お、重いっ!!」 アルオスが苦しそうに言った。 「仕方ないでしょ。紋章だって確認されてる限りでも万単位あるんだから!」 「そ、そんなにあるのか!?」 「そうよ。でも大丈夫。便利な魔法があるのよ。見てて。」 イリファが本(辞典?)に手を置いて、魔法を唱えた。 「汝、我が探すものをさし示せ!ゼシウル!!」 イリファの手と本が光だした。が…。 「…何も起こらねぇな。」 アルオスが言った。 「…つまり、ロアスの紋章は、これには載ってない未確認の紋章ってわけね。ダメね。これが一番詳しい紋章辞典だから。」 イリファが言った。
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