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「図書館での本が無理なら、あとは女王様だけね。」
イリファが言った。
「そろそろ話が終わってるといいんだけど…。いいわ、アルオス、行きましょ!」
二人は図書館を出た。エルフ達の家を横切り、城に向かっているとき、数人のエルフ達が声をかけた。
「イリファ~。その人間、もしかして彼氏?」
「ち、違うわよっ!!」
イリファは顔を真っ赤にして答えた。
「あぁ、それはロアスかもな。ほら、もう一人の人間な。」
アルオスが笑いながら言った。
「もしかしてその人間に、かわいいイリファがたぶらかされたとか!?」
そのエルフはアルオスを恐怖せず、興味深々に聞いた。
「だから違うってば!!ロアスはそんなことしないし、されてもいないわよっ!!!」
イリファはさっきより真っ赤になった。
「もうっ!アルオス、早く行きましょ!」
イリファがむきになって言った。
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