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イリファ達が城に向かっている頃、ロアスと女王との話はまだ続いていた。
「ロアス、あなたにこれを…。」
女王が何かを手に持っている。どうやら…。
「…兜…ですか?」
「ええ。私達エルフに伝わるものですが、あなたの額の紋章を隠すにはちょうどいいと思います…。」
「この兜の名は…?」
「“セイレンスヘルム”、言い伝えでは『聖天』を司(つかさど)るものだと…。」
早速ロアスはかぶってみた。額の紋章を覆いかくし、ぴったりだった。
「…?手に持ったときより軽い…。ありがとうございます。あれ…?この感じは…?あの…時と?」
ドサッ!またまたロアスは意識を失った。まるで最初に霊幻の森に入った時のように…。
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