789人が本棚に入れています
本棚に追加
……
感覚的にとても明るい。
ぼやけた頭と視界。
目に映ったそれは、白い天井と蛍光灯の照明であることが、昭仁の頭の中で理解出来た。
「んんー……」
ゆっくりと体を起こす昭仁に、太郎と里緒。それに愛子の三人が駆け寄る。
「神原!」
「もう大丈夫なの?」
「うん、随分楽になった」
心底安堵した様子を見せる三人。その後、里緒は申し訳無さそうに顔を曇らせた。
「ごめんなさい。私も近くにいたのに」
「里緒は悪くないよ。俺が打たれ弱かっただけで」
昭仁が微笑んで返すと、太郎は大きく頭を下げた。
「すまん! なんか力加減が強すぎたみたいなんだ」
「マジか。……峰らしいと言えば、それまでだが」
「ほんっとーにごめんな!」
「いいよ」
昭仁は太郎にも微笑んだ。
四人の会話に一段落が着くと、昭仁のそばに一人の男性が近づいた。
最初のコメントを投稿しよう!