始まりは突然で、必然で

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  「「なっ…!!??」」   「…あくまでも噂らしいが…用心にこしたことはあるまい。それに奴らが狙うのは…きっと…---」    ガルバディア王はそっと目線をモコの背から生えている、銀翼を見遣った。 窓の隙間から注す光を纏って、キラキラと輝いている。   銀翼は平和を齎す上に、絶大な魔力を秘めていると言われている。 …他国が欲しがるのも無理ないだろう。     「………そんなにこの翼が欲しいのね…」   「…モコ…」   「---ともかく、今日から厳戒態勢に入る。モコは黒雨と紅、二人と共に行動し、絶対に一人になるな!黒雨、モコを…頼む」   「…分かりました」   「御意」                             - モコの自室 -     「…---やっぱりそうだったのね」     ガルバディア王との話が終わり、自室に帰ってきたモコ。 室内で帰りを待っていた紅に王との話の内容を話すと、彼女は神妙な顔で言葉を零したのだった。   モコはそんな紅の言葉に疑問付が一つ。     「やっぱり…って、なんか知ってたの?」   「…ったく、相変わらず天然というか何て言うか…私の本職、分かって言ってるの?」   「あ…、そっか…(毎日のように一緒にいたから忘れかけてたけど…紅は…       殺し屋、だ)」    
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