4人が本棚に入れています
本棚に追加
「「なっ…!!??」」
「…あくまでも噂らしいが…用心にこしたことはあるまい。それに奴らが狙うのは…きっと…---」
ガルバディア王はそっと目線をモコの背から生えている、銀翼を見遣った。
窓の隙間から注す光を纏って、キラキラと輝いている。
銀翼は平和を齎す上に、絶大な魔力を秘めていると言われている。
…他国が欲しがるのも無理ないだろう。
「………そんなにこの翼が欲しいのね…」
「…モコ…」
「---ともかく、今日から厳戒態勢に入る。モコは黒雨と紅、二人と共に行動し、絶対に一人になるな!黒雨、モコを…頼む」
「…分かりました」
「御意」
- モコの自室 -
「…---やっぱりそうだったのね」
ガルバディア王との話が終わり、自室に帰ってきたモコ。
室内で帰りを待っていた紅に王との話の内容を話すと、彼女は神妙な顔で言葉を零したのだった。
モコはそんな紅の言葉に疑問付が一つ。
「やっぱり…って、なんか知ってたの?」
「…ったく、相変わらず天然というか何て言うか…私の本職、分かって言ってるの?」
「あ…、そっか…(毎日のように一緒にいたから忘れかけてたけど…紅は…
殺し屋、だ)」
最初のコメントを投稿しよう!