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「薫君…そろそろお昼にしない?」
そんな声が聞こえ顔を上げ懐中時計をカチンと開けてみれば
「もう2時になるんですね…昼外行ってきて良いですか?」
パチッと時計を閉じながら聞いて見れば、
「店も暇になったしいいよ。いってきなさい」
時間を忘れ製作していた事を「またか…」と言うような少し飽きれ顔で言われてしまった
集中しすぎて時間はいつも忘れてしまう
美紀さんの一言が無ければ何時間もやっていたであろう
「んじゃ、行ってきます」
いつもの無表情で良い、財布だけ更衣室から持ってきて、外に出掛けた
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