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王都で激戦が繰り広げられている中、ヴァンはシオンの家の前に来ていた。
ヴァン『シオン!いるか?』
……返事がない
ヴァン『入るぞ?…お邪魔します』
ヴァンは、鍵の閉まってないドアをゆっくりと開け、家の中へと入った。
ヴァン『シオン!』
ヴァンはベットに横になって寝ているシオンを揺さ振りながら声をかけた。
シオン『…なんだよ。人が気持ち良く寝ていたのに』
ヴァン『ばか。何のんきに寝てるんだよ』
シオン『えっ!寝ちゃいけないんすか先輩?』
ヴァン『…寝起きのくせにテンション高いな』
シオン『まあな』
ヴァン『突然だけど、もしこの街が敵に攻められてるとしたらどうする?』
………
シオン『はぁ!?急に何言ってんだよ』
ヴァン『……』
シオン『まさか!!』
そう言うとシオンは家の外へ飛び出した。
少し遅れてヴァンも隣に並ぶ。
ヴァン『これは現実だよ』
シオン『……』
シオンが見たものは、赤く染まる街の景色だった
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