呪いの歌

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隊士の夕飯分の買い物帰り、鴨川の土手を通ったら歌が聞こえた。 りんはそれに気付いて足を止める。 「かーごめ、かーごーめー。」 懐かしい、と子供達を見遣る。 自分も十年も前ならば同じ事をやっていただろう。 「後ろの正面、だーぁれ…」 子供達の歌声と同時に、りんは呟いた。 途端、背後に気配を感じて背筋が強張る。 りんは勢いよく後ろを振り向いた。  
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