呪いの歌
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けれどそこは誰かが居たという形跡もなく、がらんと空虚があるのみ。 「……当たり前、か。」 恐怖心を振り払う様に、声を上げて笑った。 再度前を向き直し、歩みを進める。 カラと鳴る下駄の音が少しだけ恐怖を和らげた気がした。 眼下には戯れる子供達。 空は青く晴れている。 あの子供達は、かごめの歌に隠された真意なんて知らないだろう。
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