序章

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細い路地の近道を抜けると、建物全ての屋根が赤く統一された大通りに出る。 (此処まで来れば、孫堅殿のお宅も近いぞ…!) 息を切らしながら安堵する郭嘉。 「…おお、郭嘉殿。お急ぎのようで」 「ええ」 擦れ違い様、暢気に振られる手に苛立ちを覚えながらも、郭嘉は走る。 いくら人に呼び止められようが、郭嘉は足を止めない。 (今は風評なんぞ気にしている場合ではない…!)
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