序章

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大通りの突き当たり、周りに立ち並ぶ屋敷とは打って変わった、異様に大きな屋敷、孫堅宅。 郭嘉は適当に身なりを整えると少し緊張しながら戸を叩いた。 (今時有線通話装置(インターホン)ぐらい付けないか…) 叩いても叩いても返って来ない返事に苛立つ。 「はーい」 暫くして軽やかな女性の声と足音が近付き、重そうな門戸が軋みながら開く。 「まぁ郭嘉様。今日はどうなされて?」 ―孫堅の娘である孫尚香だった。
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