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コックが作った食事をとる回数も減り、痩せてきた少女。
そんなとき、自室に篭りっきりの、少女の元に、召使いが足を運びました。
いきなり開いたドアに少女は、身体を強張らせ、少し怯えた様子で、召使いを凝視しました。
召使いは平然と鍵をちらつかせ、勝手に借りたわよ、と鍵を少女に投げ渡しました。
案外、その心脆いみたいね。
召使いはそう呟いて、少女を見据えました。
そして、笑いながら言いました。
私がやったと、そうお思いかしら、と。
少女は召使い達の、悲惨な末を思い出し、目に涙を浮かべました。
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