281人が本棚に入れています
本棚に追加
周りは、どこまでも続く漆黒の闇。
空を見ても、真っ暗な純黒。
足元には、花畑。
花、華、ハナ。
赤、白、青、と千紫万紅。
花畑に、少女が1人たたずむ。
ただ、たたずむ。
辞書のように大きな本を持って。
肌には感じない、風が吹いた。
少女の金に輝く髪がなびいて。
そして、少女は呟くように言った。
『○○○○』
と、そう、言った。
でも、わからなかった。
そう、俺逹にはわからなかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!