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「今すぐ夕食の仕度しますね。先生はシャワーでも浴びてて下さい。」 「……うん……。」 そう言って先生は浴室へと向かった。僕は急いで食事作りにとりかかる。先生の台所は広い。冷蔵庫もでかい。が、中身はビールとウィスキーでいっぱいだ。時々ワインなんかが入ってる時はきっと井上先生が来た時なんだろうど僕は思う。 今夜はパエリア。先生はあまりご飯をたべない。でも夏バテ気味の先生には食べてもらわないと…。 先生が浴室からでてきた。 「目覚めましたか??」「ええ…。ご飯出来てる?」 「はい!」 こうして二人きりで食事してると同棲してるんだなぁとつくづく思う。一つの幸せである。 あ!!斎藤先生のパーティーのこと聞かなきゃ!! 「あのー先生、今度斎藤先生のパーティーがあるのご存知ですか??」 「あなたが帰って来る前に葉子先生から電話あった。」 「で…行きます??」 「……行きたくない…。でも出版社一緒の所所属だし……。行かないとまずいでしょ……。」 「出来るだけ早く帰れるようにしますから!!」「そうしておいて。多分葉子先生からはなれないと思うから。」 「はい!!」 先生はひと酔いするほうで前に一緒に電車に乗った時にぐったりしてるのを僕は見ている。先生にとって人込みは弱点でもある。これはどうにかしないと…。翌朝4時にもかかわらず渋谷先輩から電話がかかってきた。 「どうしたんですかー??こんな朝早くから…。」 「あのさ…言い忘れたんだけど斎藤先生のパーティー今日の夜6時からだから。んじゃおやすみ。」 ―ガチャン…ツーツー…― 「えええええぇ!!!」僕は声を張り上げてしまった。すると先生が起きて来た!!やばい!!起こしたか!? 「……今さっき葉子先生から電話あってオーダーメイドのドレス作るから家に来いだって……。つーわけで……先生んちまで送って……。」 先生も起こされていた…。僕らはどうやら井上コンビに振り回されているらしい…。まぁ先輩だから…。 でも先生のドレス姿見られるんだー。楽しみ!!先生も準備ができたらしい。 「先生…二日酔いですか??顔色が…。」 青ざめていた。先生は化粧をしない。肌が白いせいなのか一層青くみえる。 「……大丈夫…早く行こ…。」 こんなんでパーティー行けるのかぁ!?僕は先生が倒れないようにパーティーのときは見張ることにした。
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