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「……ええ…。じゃあ行って来る…。」 「じゃあ僕も…。」 「待て伊藤ちゃん。」 手を出したのは渋谷先輩だった。 「作者同士の挨拶に付き人はついて行っちゃ駄目なの。葉子はもう挨拶すんだよな??」 「ええ、とっくに。問題はカズちゃんか…。」 「問題??何かあったんですか??」 すると二人は不適な笑みをうかべ口調をあわせながら、 「見てれば解るって。」と言い出した。 見てれば解るって…。僕は不安になった。 あ、先生お辞儀してる…。あれ??奥の扉の向こうに行っちゃったんだけど…!? 「井上先生、渋谷先輩…先生中入っちゃいましたよ…。どういう事ですか?」 「あ~やっぱりそうか。」 え!やっぱりってなに先輩?? 「どうする??伊藤ちゃんどうしたい??」 「だから何がですか!?」 「犯されるよ、あのままじゃ。」 「え!?僕…助けに行ってきます!!先生は僕の彼女であり担当の先生でもあります!!」 僕は急いで扉の向こうへと人込みをかきわけて行こうとしたとき、どこからか音楽が…。 ダンスを踊る音楽だ! 皆パートナーを組んで踊り始めた!うまく前に進めない! その頃先生はというと…。 「お久しぶりです斎藤先生…。」 「君には聞きたい事がある…。こちらへどうぞ。」 架月は黙ったまま部屋へと入った。 「……今回の作品、疑っているんだろ?石山俊幸の未作品じゃないかって?」 「……あの書き方…とても斎藤先生の書いたものとは思えません。……先生はもっと嫉妬深い書き方だったのでは?……60過ぎたじじぃが書くには爽やかすぎます。」 「言ってくれるね~。君がそこまで石山俊幸に執着するのはやはり一人の男としてみてるからかな??」 「………。」 架月は黙り込む。 すると斎藤が架月により腰のくびれをさすり始めた。 「……何をする気ですか?」 「奥にはベットがある…。君が欲しくなった。」と、そこに… 「先生ー!!大丈夫ですか!?って…えーー!!」 「なんだ君は!早く出ていけ!!」 すると先生は… 「人生そんなに上手くいかないものだよ!」 そういうと先生は斎藤先生の顔をグーで殴りかかった!
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