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斎藤先生は吹っ飛ぶかのように壁にぶつかってピクリともうごかなくなった…。先生は一服していた。
「…のびただけよ。」
「先生はベットの上でなにをしようと…!?」
「襲われかかった。もうメインも食べ終えたことだし帰りましょ。」
「はい…。」
先輩たちが言ってた危険な事ってこのこと??まぁいいや…。先生が無事なことは確かだから。
「伊藤……足痛いから抱っこして。」
「え!?」
「嫌なの??」
「いえいえ!!じゃあ帰りましょ!」
僕は先生をお姫様抱っこして帰った。
先生は軽かった。渋谷先輩たちは待っててくれた。
「無事でなにより!」
「なにが無事でなによりですか?!こっちは大変だったんですよ!!先生、先輩たちなんてほっといてさっさと帰りましょ!」
「……ふぅ……そうね。」
先生は僕のいうことを聞いてくれた。なんだか嬉しい。
外では花火がドーンパチパチ、ドーンパチパチと音をたてて空一面を輝かせていた。
「……来年は海で花火みたいな……。」
「え??なんか言いました??」
「なんでもない…。」
僕は花火の音が大きくて先生がなんて言ったかわからなかった。
その頃あいつらはというと…。
「まぁあのくらいの度胸がなきゃやっていけねーよ。」
「石山俊幸か…。教師でありながらそのことを隠し続けた男…。結局誰があれらの小説を書いたかは謎のまま。」
「大部分が佐々木先生がもってるが出会う前に書かれたものはどこかに売りとばされてるって話だ。」
「いい伊藤、これからは警戒体制でいくわよ。斎藤先生以外にも石山はいろんな小説家はたくさん絡んでるはず…。」
石山俊幸は架月の担任教師だった。
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