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秋と言えば食欲の秋。運動の秋。そして読書の秋!!先生と僕がてんてこ舞いになる時期だ。この時期は本が数多く出版するからだ。編集部でも急いで出版される作品の見直しなどで毎日残業、泊まりも当たり前。先生も仮眠をとりながら小説を書いていた。忙しくなるにつれ僕たちはくいちがいがおきていった。 「どこに置いたんですか??大事な小説のメモリーカード!!」 「ちょっと待ってよ、たしかこっちのカードに切り替えたはず…。」 だが見つからない…。僕は言った。 「日頃から自分の身の回りの事しないからですよ!」 「家事やってんなら整頓くらいしろよ!あんたも悪いんだからね!」 僕はキレた。 「先生が悪い!!謝って下さい!!」 「誰がてめぇのためにあやまるか!」 グーで殴られた…。強情な女だなぁ…。と、僕は墓穴を掘る。 「先生が謝るまで家事やりませんから!」 「あっそ。じゃあ新しい人に来てもらう。」 「え!?」 その瞬間何かが壊れかけた。 「また紹介してもらうからいい。早く出てけ!役立つ!」 「…そ、そうですか…。こっちだって好かれようとしてるのに分かってもらえないくらいならいくらでも出ていきますよ!!」 僕は必要なものだけ持ってマンションからでていった。 これでいいんだ…。やっぱり付き合ってる気持ちなんてないんだ…。 僕は自分を責め続けた。 さて…何処へ行こう…。やっぱり先輩のマンションか…。そこしかない。僕は渋谷先輩のマンションを訪ねた。何度か泊めてもらったことがある。 やっぱし先輩に怒られるかなぁ??紹介してもらった人だから…。 ―ピンポーン― 「あの伊藤俊一ですけど…」 ―ガチャ― 「なんの用だ?せっかくいいところだったのに。」 先輩は上半身裸でめんどくさそうにドアを開けて言ってきた。 「当分の間泊めてくれませんか??」 「なんだ~??喧嘩か?あのなぁ今このクソ忙しい時別居はごめんだね。謝ってこい。」 「先生が悪いんです!!僕だって一端の男です!!これだけは引けません!!」 「ったく。どうする葉子??」 え!?井上先生いるの!?てかなんで先輩上半身裸なんだ!?
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