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都内某所の小説の編集部で僕、伊藤俊一(いとうしゅんいち)は働いている。今年で編集部で働いて2年になる。そんなとき渋谷大輔(しぶやだいすけ)先輩がこんな話しをもちかけてきた。 「伊藤ちゃん、いい話しがあるんだけど。」 「何ですか先輩??」 「実は今度佐々木架月(ささきかづき)の付き人探してるんだけど…、伊藤ちゃん付き人なりたいって言ってたよね??やってみない??」 「あの今人気の佐々木架月先生の付き人を!?是非やりたいです!!」 「一つ言っておくが、決して俺も編集部も責任を取りません。それでもやるか??」 「一体何を隠してるんですか??」 「別に~。何も~。」 佐々木架月先生といえば恋愛小説家でプライベートは一切不明で謎の小説家である。僕にとっては憧れの先生だ。…先輩が何隠してようと僕は… 「やります!」 「お前ならできる!やってこい!」 髪の毛をくしゃくしゃになるまで頭をなでられた。先輩は僕をペットのように扱う。喜怒哀楽が激しいからかもしれない。そういうところがいいところでもあるし悪いところでもある。僕が聴き入った情報によるとかなり厳しい人らしい…。僕は夜更けまで先生の本を読んだ。そして先生と会う日が来た!あれ?ちょっとお腹の下辺りがいたいぞ…。緊張してるのかな??まぁ大丈夫だろう!早速マンションへと来た僕。インターホンを押す。……返事がない……。もう一度押す…。仕方ないのでドアノブ引いてみると…。 「あれ開いてる…。こんにちは~。」 すると人がでてきた。きっと先生だ! 「はじめまして佐々木先生。伊藤俊一といいます。今日から先生の付き人として来ました。」 「あら伊藤ちゃん??」現れたのは先輩だった。「先輩…。なんで先輩がここに??」 「俺の付き人が佐々木先生の先輩にあたる方らしくてそれでここにいるわけ。」 「先輩の付き人って誰なんですか??」 「今売れに売れてる感応小説家の井上葉子(いのうえようこ)先生だ。」「か、感応小説!?」 「それより中入んないのか?」 「は、入ります!入りますともさ!」 僕はいよいよ佐々木架月先生の元へと足を運ぶ
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