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僕は先生の事を尊敬している。でも一つ屋根の下で暮らしてみると一つの家庭を掛け持ちしている感じだ。先生が元担任教師とどんな関係だったかなんて僕には関係ないことなのに気になる…。これが恋だとしたらチャンスなのでは??むしろあの爽やかな風が走った瞬間…。………恋だ!!!これは恋だ!僕は急いで先生に電話した!が!!留守電!?出ない!!いくらかけても出ないのだ。やっぱり避けられてる??…こうなったら帰って来てから正々堂々と話そう!!僕はその日一睡もしないで好きだということをどう伝えるか考えたのだった。 そして次の日、先生は朝早く帰って来た。 「先生!話しがあります!」 すると先生は気合いの一発の足蹴りを僕の頭へとくらわせた。 「朝っぱらから大声だすな。」 め、めげないぞ!! 「すみません。でも聞いてほしい事があるんです!」 「何??」 「メ、メール読みましたよね?」 「読んだ。とても編集部にいる人とはおもえないくらい単純な内容だった。」 そこまで言われるとへこむ!!こっちは必死だったんだぞー!! 「…じゃあ答えは…。」「NO。」 やっぱりー…。駄目だ…僕の青春ははかなく散った…。と思っている僕に先生はこんな事を言い出した。 「…海行きたい…。」 「海…??なぜ??」 「いいから海に連れてけ。」 「は、はい!!」 嫌われたわけじゃないみたいだ…。でもなぜこんな季節に海へ??僕は誘導されるがまま海へと車を走らせた。 先生は助手席に座り窓に映る景色を見ているようだ。 その頃渋谷先輩と井上先生は先に海へ来ていた。「ねぇ本当にあの子で大丈夫なんでしょうね?」「俺の目に狂いはない!」 「どっから出て来る自信なの?まぁ私としてもタイプだし上手くいくといいんだけど…。」 「…なぁ、俺と先生の関係ってどうなの??」 「今度の感応小説SMでいこうと思うの。」 「どっちがM?」 「もちろんあなたがM。」 「はぁ!?冗談キツイぜ!!マジかよ~。」 「とことん扱いてやるから覚悟してね。あ!来た!!」 「隠れるぞ!」 二人のそんな話しもその場にいたのにも気付かず僕と先生は砂浜へやってきた。 僕が先頭に歩きだしため息をついた。 「先生なんで海なんですか~??」 先生は黙ったまま僕の後ろを付いてくる。 なんだか悲しくなってきた…。
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