続0譚 ―始動―

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  ベルセルは少しの間だけ何かを思案したような素振りを見せ、そして出した結論は…… 「……貴公がそう言うからには、何か考があるのだろうな?」 「はい」 「……ふん、良かろう」 ブライトの起用だった。 「なっ……!」 マルクがギョッとする。 ……それもそうだろう。 たった今まで自分が受けようとしていた仕事を、いきなり現れた男に奪われたのだから…。 マルクが右手を大きく振った。 「お待ちください父上!これは、最初に僕が受けようと――」 「ブライト」 「はっ」 一礼し、ブライトが振り返る。 反射的に身構えるマルクと、まだ状況が掴めないアマリアはただブライトを見る。
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