13人が本棚に入れています
本棚に追加
瑠璃の眼に気圧され、少々どもりながら答える。
しかも、このリーダー格の男は仲間を大事にする質のようだ。そのため、仲間たちには信頼されている類の人なのだろう。
「いいよ、私は人殺しするために旅してるわけじゃないし、殺るだけ無駄だもんね」
無邪気な声音で答える瑠璃に、怯え気味の男……さぞ異様な光景に見えるだろう。
そんなことには執着せず、瑠璃は早速質問し始める。
「じゃあ、あんたに質問するのは 一、あんたがそこらに転がってる奴らのボスか? 二、なぜこの道を通れなくしているのか?」
男はこの質問に何かを考えるように俯き、しばらくの間黙りこむ。
最初のコメントを投稿しよう!