1人が本棚に入れています
本棚に追加
ーside:聖斗ー
聖「李音の奴遅いな~。まだ終わんねぇのかよ。」
李音に待ってるように言われてから、二十分以上経った。
いくら何でも遅すぎる!!
そう思っていたら近くで話し声が聞こえた。
?「恵那、蓮は?」
恵「まだ走っちょるよ~。」
?「…恵那?」
恵「わぁったから、黒い笑顔はやめてくれ!!」
?「イ・ヤ(笑)」
恵「ケチ!!」
?「エッ(黒笑)」
恵「すみませんでした!!」
少し前からこの二人の子はこんなことを繰り返していた。
飽きずに、ずっと…。
?「恵那、実琴、終わったよ~!!」
実「お疲れ様~!!」
恵「蓮~、早く着替えてきて~、実琴に殺られる~!!」
蓮「恵那、諦めろ(笑)」
恵「爽やかな笑顔で言うセリフじゃないだろ!!」
?「四ノ宮~、大会のことで話があるから来てくれ!!」
蓮「は~い!!今行きます。じゃぁ、ちょっと待っててね~(笑)」
実「了解、待ってるよ。」
恵「早くね~。」
蓮「はい、はい。」
そう言って体育着を着た彼女は、夕日の中を風のように駆けていった。
でも、俺はその姿から目を離せなかった…。
最初のコメントを投稿しよう!