第1章

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ある夏の夜 「はあ~」 私は近所の海に来ていた。はあーもう耐えられない。受験勉強がイヤってわけじゃないけど。もうイヤあ何もかも。現実逃避って言われてもいい。それでもーもうなんかやだ!そして海の中に入ろうとすると。 「やめるんだ!」 「え?」 と言いながら私は呼ばれた方に振り返った。すると私の目の前には黒と茶髪の入れ混じった髪型ですごく整った顔で高身長の若い男が立っていた。よにいう男前だった。 はあ~?なんなのこのお兄さんと思った。 「今死のうとしたんだろ?」 「え…?うん、そうよ!」 すると突然私に駆け寄って来て私の腕を強く掴んだ。 「やめるんだ!自殺なんて!君の両親や友達が悲しむよ!」 「う!」 き!と私はきつく睨んだ。男はちょっと驚いたようだった。 「それじゃ」 と言いながら私はその男から逃げるように立ち去って行った。 「待つんだ………」
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