第1章

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そして次の日こそ!と思いながら私は塾の帰りにJRのホームに立っていた。 「よし!今度こそ!怖くない怖くなんか。リストカットだって何回もやったんだし、一瞬よ一瞬で死ねるはず…よ!」 私は目をつぶって、飛び降りようとした。すると後ろから誰かに抱き着かれた。 「ちょっとやめて!離してよ!このままじゃあ未遂に?」 そう言って後ろに視線を向けるとなんと後ろには昨日、海で会った男がいた。 「よ!また会ったね?」 そして男は無理矢理。私をベンチに座らせた。私は黙ったままだった。そして男は自動販売機でコーヒーを買って私に渡そうとした。しかもなぜか笑顔で 「はい?おごってあげるよ?」 私は受け取るふりして地面に投げ付けた 「いらない」 そして財布から千円を取り出して男に投げ付けた。 「お釣りなんていらないから。さようなら」 と言いながら私はその場から立ち去って行った。男は黙ったままだった。 なんでまた会っちゃうのよ!最悪っていうかむなしすぎるよ!死のうって決心したのに。つぅそして一週間が経った。ついに私は塾をさぼってしまった。こんなのはじめてだった。はあ~家に帰りづらくなっちゃった。私はJRのホームに立
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