アイドルプロデュース

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…しかしよく転ぶ子だな。 「ぅ…私転んでばっかり…こんなのだから駄目なのかな…?」 少し落ち込んでしまったようだった。 「大丈夫だよ…天海さんは可愛いから、歌も上手かったし」 何気なく言ってみると天海さんが驚いた表情をした。 「私がですか!?プロデューサーさん、有難うございます!」 どうやら興奮してるみたいだな。 付け焼き刃に誉めた様だけど大丈夫だったかな。 「ははは。あ、そろそろ事務所に帰らなきゃね?」 「あ!もうそんな時間なんですね…行きましょうプロデューサーさん!」 「そうだな」 俺と天海さんは並んで歩き、事務所へと帰った。 「社長!只今帰りました!」 勢いよく扉を開け挨拶する。 「ああ、お帰り二人とも。すまんが私は用事があるから失礼するよ」 そう言うと社長は俺達と入れ替わる様に事務所から去っていった。 「お帰りなさい、プロデューサーさん、春香ちゃん」 挨拶しながらひんやりとした麦茶を出してくれる音無さん。 「有難うございます音無さん」 「うふふ。あ、そう言えばさっき社長が仕事に使えるようにって空き部屋の机や椅子を整備してましたよ、早速使ってみてはどうですか?」
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