アイドルプロデュース

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音無さんに俺は頷き、早速使わせて頂くことにした。 「わあ!プロデューサーさん!」 「あぁ、綺麗だね」 中はやはり広くはないが全体的に小綺麗な印象を受けた。 俺達はとりあえず向かい合って椅子に座った。 「んーと…何から話そうか…?」 「やっぱりまずは自分の事とかですかね?」 「あ…じゃあ、お願い出来るかな?」 「はい!」 そう言うと天海さんは立ち上がった。 「私は天海春香です。16歳の高校一年生で歌うことが好きです♪」 天海さんはそう言うとペコッとお辞儀をした。 「うん、有難う。天海さんは…」 「あの、プロデューサーさん?」 「ん?」 「…その天海さんって言うの止めてもらえませんか?」 天海さんは苦笑する。 「…あ、ごめん…なんか他人行儀だったね。じゃあ何て呼んだら良いかな?…春香ちゃん?」 「ん~。ちゃん付けもなんか嫌ですよ…春香って呼んでみてくれません?」 …今日会った女の子を呼び捨てとな。 「…は、春香?」 「はい、プロデューサーさん♪」 あま…春香はにこやかに微笑んだ。 どうやらこれからも春香って呼んだ方が良いようだ。
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