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「プロデューサーさん!お待たせしました!」
「あ…」
昨日とは少し変わった私服を見て俺は溜め息を漏らした。
助手席に乗る彼女を見て俺は自然ににやけてしまった。
「どうしたんです?プロデューサーさん?」
「あ、春香が可愛いなぁ…って思ってただけさ」
…あ。
何も考えずに言ってしまった。
「プ…プロデューサーさん…有難うございます…」
春香も照れてしまったようだ。
気まずい空気のまま俺は車をスタートさせた。
ブロロロロ…
ゆっくりと車は走りだした。
「あ、そう言えばプロデューサーさん」
「ん?何だい?」
「○○プロダクションのプロデューサーがアイドル候補生にワイセツな行為をしてた…っていうニュース知ってますか!?」
…春香だけだよニュース見てたの。
「うん、朝見ててびっくりしたよ」
「プロデューサーさん…ワイセツな行為ってどんな事なんでしょうか…もしかしてプロデューサーさんが私を…?」
…オイオイ。音無さんと同じ結果になってるぞ。
「ははっ。俺はそんなことしないよ」
「そうですね、プロデューサーさんなら優しいんでそんな事しませんよね」
春香はそう言って微笑んだ。
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