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「大丈夫ですよ、社長。オーディションが一番大切なのは解っていますから」
「うむ。頼もしい返事だな。だが頑張るのはあくまでも天海君だがね、はっはっは!」
「社長、それは言っちゃ駄目ですよ…」
「仕方ないですよ、最近の社長、「無駄に」調子に…いえ、ウキウキしてますから」
社長は楽しげに笑っていた。
…ってかなんか言いかけましたよね。
「…音無さん無駄にって酷くないですか?」
「ウフフ、あの「歳」であんなにニヤニヤされるのは少し腹がたつんですよ♪」
…歳って強調したのは…い、いや…突っ込むのは駄目だな。
俺は心から苦笑いして音無さんに返した。
「それではそろそろ失礼します」
「うむ、明日は頼むよ!」
社長の声を聞きながら俺は事務所から出た。
さてと。俺は明日の為に色々とやらなきゃな。
きっと春香も家でダンスや歌の再確認をしてるだろうし俺だって…な。
まず受けるオーディションを確認。
えーっと。
【ビギナーでBEGINな~】
…これだよな。うん。こんなインパクトのある名前忘れるわけ無いけど。
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