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暫くすると控え室の中に審査員と描かれた腕章をつけた人達が入ってきた。
その中の先頭を歩くのは少し化粧が濃い女性だった。
「…私は審査員長で審査は主にボーカル部門を担当します、暮花留美子(ボカ ルミコ)と申します。よろしくお願いします」
パチパチパチパチと拍手が鳴り響く。
…優しそうだけど怒らせたら怖そうだな。
次はパンクな感じの若者。
「よぅ!俺は団須好也(ダンス スキヤ)だ! 主に君達の踊りを見せてもらうんでよろしく!」
…この人は先程の人とは違ってノリが良さそうだな。
三人めはこれまた軽めの服装をした女の人だった。
「皆、おはよう!私はビジュアル部門を担当する美十有子(ビジュウ アルコ)よ!今日は頑張ってね!」
…良い感じの女の人だな。
全員の紹介が終わり、次はボーカル担当の暮花さんからの審査についての話だった。
審査基準や項目について…とにかく重要な話だった。
そしてそれが終わり、ついにオーディションが開始された。
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