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「おぉ、天海君、遅かったね…ん!?君は!ティンと来たよ!その面構え!うん!良いじゃないか!そしてこの」
「…社長、落ち着いてください」
「んああ、すまないな、二人ともどうぞ座ってくれたまえ」
…入るなり社長の姿が見えた。
部屋には見る限り社長と先程社長を止めた事務員さんらしき人しかいない。
机もそんなに無く、小さな勤務地だ。
「あ、おはようございます」
俺はとにかく頭を下げた。
「うむ、まあ座りたまえ」
社長に促されソファーに座る。
「ゴホンッ!えー。よく来たね、君。改めて私が765プロダクションの社長、高木だ。今回君に来てもらったのは…我が社のアイドルをプロデュースしてもらうためだ!」
「…はい?」
俺が変な声を出すと社長は高らかに笑った。
「はっは!面白いな、君は。天海君!来てくれるかな?」
「あ、はい!」
天海と呼ばれやって来たのは先程会ったあの少女だった。
「何故君達が知り合っていたのは知らんが…君。君に天海君のプロデュースを任せたい」
天海さんはペコリとお辞儀をした。
…俺が…プロデュース?
「ちょっと待って下さいよ!俺が彼女を?ってかアイドル?えっ?えっ?」
「…君、落ち着きたまえ…音無君、茶を頼む」
「はぁい♪」
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