配属

5/7
前へ
/9ページ
次へ
『沖縄も占領されたか…ここはどうなるっちゃろか??』 がんちゃんの目つきはいつになく真剣で、その目は真っ直ぐに夕焼けを見ていた。 『恒久(ツネヒサ)は大丈夫じゃろ。確かに沖縄には近いけん畑しかねーわ。ここ狙っても意味ねーやろ』 僕はそう強がった。 夕焼けの最後の蜜柑色が地平線に消えようとしている。 『帰ろうや、暗くなってきたじ』 がんちゃんの提案に、僕は乗ることにした。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加