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「でさー、その後私、先生に怒られちゃった☆」
『…お前…バカだろ』
「ばっ、バカじゃないってー!!」
『ははっ、冗談だって。』
私が住んでるのは とある町はずれのド田舎。
「だってさー、こっちの学校の人って、なんかのんびりしすぎなんだよね~;」
『それはお前が都会っ子だからだろ;』
「それは冬獅郎もじゃん。」
大好きな貴方は 都会に住んでる。
『俺は常識がなってるぞ?』
「私だってなってますー。」
毎月一回の電話。
『いや、お前は修学旅行のとき「一番乗り~♪」とか言って優先座席に座るやつだからな…』
「あ、あれは疲れたからさ…///」
両親の仕事の都合で引っ越すことになった私は
貴方と遠距離恋愛になるのが 嫌だった…
『じゃあ夜中に行き成り「怖い夢見たから一緒に居て…」って俺の家に押しかけてきたやつは何処のどいつだろうな?』
「Σなっ…なんでそんな古い話覚えてんのよっ!///」
だから…私は『別れよう』って言ったんだ。
私が貴方と離れる事で 貴方は私を忘れてしまう気がしたから。
『あーあ、あの時はお前も純粋で可愛かったのに…』
「だってあれはまだ7歳の時でしょうがっ!!」
『7歳だろうがなんだろうが、お前が純粋だった事に変わりはねぇ。』
「酷いーーーッ!!!」
でも 貴方は拒んだ。
『はぁ…んなことより、今日は満月だな…』
「…あ、本当だ…。」
泣きじゃくる私を抱きしめて 『いつか俺が迎えにいくから』って。
『お前が『別れよう』って言ったのも、満月の日だったな…』
「…そうだったっけー?」
『ああ…はっきり覚えてる。』
「さすが天才日番谷くんですねー。」
『誰が天才だよ;1年前に行き成り言われたら嫌でも覚えるだろ;』
…すごくね 安心した。
実際私は冬獅郎と一緒に居たかったし 別れる気なんて無かったんだけど。
ーーー…でもね
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