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食事を終えた後、ユリウスは書斎で仕事をする 席に座り机に向かって 慣れた手つきで仕事をする     ――――――― ――――――     マフィアのボスは男性がほとんどだ   だがユリウスは13歳の頃に“エレルファミリー”と言う名のマフィアのボスを引き継がないといけなくなった   マフィアのボスであるユリウスの父がある日のこと 仲間を庇い、銃で撃たれ死んでしまった それを聞いた母は絶望し自殺してしまった   ユリウスは1人残された   何が何だかわからないユリウスに16歳と若くしてエレルファミリーに入った若者はブラットだった   父と親しかったブラットがユリウスに“貴女に受け継いでほしい…俺は貴女に命を捧げる…”と言った       ただ1人のエレル家の血を引くユリウスはマフィアのボスを受け継ぐこととなった   だが… ほとんどの人がエレルファミリーから抜けていった   それはユリウスが女でまだ幼いからだ     ――――――― ――――――     「夢なら早く覚めてほしかったそれが本当なら…。今頃お父さんとお母さんは…」 ユリウスは手を止める   それが夢じゃないから現実は酷く苦しかった 自然と涙が零れて落ち いつも笑顔でマフィアのボスのユリウスは消え か弱い女の子の姿に戻って1人涙を流していた     その姿は誰にも見せない用に…
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