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「お姉さま、お知り合いですか?」
絢子ちゃんの問いに
「うん、ちょっとね」
と
軽く頷いて答えた
あ
この人先輩だ
ウチの学校は制服と上履き、体育着に学年毎に違う色のラインが入っている
赤が1年
青が2年
緑が3年
その先輩の制服と上履きには緑のラインが入っていたので3年
絢子ちゃんの制服は赤いラインが入っていて僕の制服には青いライン
余談だけどウチの女子の制服
可愛いって結構評判らしいよ
まあそれはともかく
先輩は僕達のそばまで来ると僕を見て
「けっ、今朝は~、大丈夫ですたか~?」
と
裏返った声で噛んだ
なんでこの先輩緊張してるの?
「くっぷふっ」
「ふふっぷっ」
と絢子ちゃんと共に笑いをかみ殺した
「なっ!何故笑う!」
何だか可愛い先輩だな
「あ、いえ、すみません、先輩可愛くて」
絢子ちゃんが先輩をじ~っとみた
「敵……」
先輩を睨む絢子ちゃん
「むっ」
睨み返す先輩
なんだか良く分からないけど良くない雰囲気だ
「まあまあ落ち着いて、先輩、今朝はありがとうごさいました」
と
ベンチから立ち上がり僕は先輩に笑顔でお辞儀をした
先輩の動きが一瞬止まった
「い、いやぁ~、お嬢さんにお怪我がなければよいのですよ~」
また裏返った
面白い先輩
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