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「あなたを綺麗なお姫様にしてあげる。
そしたら、あなたは城に行けるのよ」
「なら行く」
「代償に、残りの寿命の2分1をもらうわ」
「つまり3時間40分ということ?」
「えぇ…」
じゃあ最初からそう言えよ
いちいち面倒くさい奴
「いいわ。寿命なんて、もう」
そこからの記憶は、かなり曖昧だった。
まるで何かの映画を見てるようで、
自分の意志で動いてるわけではなかった。
死神の姿は、城の前辺りで消えた。
「0時で夢は終わるわよ」
その1言を残して。
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