プロローグ 【赤ずきんとオオカミ】
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「ったく、次は頑張ってよね」 次なんか、いらない… 部屋に充満する臭い 「血なまぐさいわね 5万しか持ってないクズにピッタリの臭いだわ」 混ざった香水と血の臭いが、吐き気を誘う。 「先に行くわね」 コトッ 机の上に置かれた鏡とタオル。 バタン 扉が閉まる。 鏡に映る自分。 口元を拭って鮮血をふきとる。 このタオルも、鏡も、 赤ずきんの優しさであってくれ… …優しい赤ずきんが、好きだ
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