プロローグ        【赤ずきんとオオカミ】

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『大丈夫?』 『…』 赤ずきんは、自分のずきんを オオカミが怪我した足に巻く。 『俺は…』 ん?と赤ずきんは顔を上げた。 『俺は、お前を喰うかもしれないんだぞ』 『…で? あなたは私を喰べないわ』 『なぜ そう言える』 赤ずきんはニコリとした。 『あなたは優しい。 そう思ったから』 その言葉が、俺の心に響く。 俺はあの日 君を愛した
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