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次の日、わずさな残高から一万を下ろして潤子が来るのを待った。
「どうせこのお金も返ってこないんだ、あたしも人がいいよな!」
読者の皆さんは、だったら貸さなきゃいいじゃん。友達だからたからってそこまでする必要あるの?そう思われるだろう。
自分でもそれは十分にわかっている、お人好しだって事も、総額が、15万を超えた事も。
昼、丁度に潤子がやってきた。相変わらず悪びれた様子もなく、あたり前のようなその笑顔を見た瞬間、怒りと吐き気がこみあげてきたが、これが最後と封筒に入った、お金を渡した。
「助かるよ。ありがとう、これから手伝いにいかなきゃならないから、ごめんね。」
また、やっちまった。後悔先に立たずかぁ。
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