ヒミツの恋

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「ハッハル!?」 どうして? どうしてこんなことするの? 「俺もミウ姉のこと好きだよ」 「えっ?」 ハルが私のことを好き?信じられない。 「小さい頃からずぅーとミウ姉のことだけが好きだ」 嬉しい。 凄く嬉しいよ? でも…… 「ダメだよ。 私達は姉弟なんだから」 いくらお互いが想い合っていてもそこはどうにもならない。 誰にも祝福されない。 結婚も出来ないし子どもも作れない。 後ろ指を指されて生きていかなきゃならない。 そんな思いハルにはさせられない。 ハルには誰よりも幸せになってほしいから。 「でも血の繋がりはないだろ?」 はぁ? 何言ってるの? 「意味分からないよ」 血が繋がっていないってどういうこと? 私とハルは姉弟なのに。 「ミウ姉忘れたの? 父さんと母さんが再婚同士だってこと。 ミウ姉は母さんの俺は父さんの子ども。 血の繋がりなんて全くないだろ?」 ミウが4歳で俺が3歳のときだったかな なんてハルが言ってる。 「……」 「ミウ姉?」 頭がついてかない。 こんなことあってもいいの? こんな幸せなこと…… 「ハルのこと好きでいいの?」 「当たり前」 ハルはそう言うと更に私を強く抱きしめてくれた。
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