ヒミツの恋

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お母さんごめんね。 美雨はお母さんとの約束守れそうもありません。 「ミウ姉。プリン買おうよ?」 「……」 「ミウ姉?」 「……」 「プリン姉!!!」 「えっ!?何?プリン?」 「何じゃないよ。 何ぼぉーっとしてんの?」 「ごっ、ごめん」 「別にいいけど…… それより今日の夕食どうする?」 そうだ、今は夕飯の買い出しに来てたんだ。 「あっ、うん。 何がいいかなぁー」 あっ! いつの間にかプリンがカゴに入ってる。 さっきのプリンはこのことかな? それにしても駄目だな。 またトリップしちゃったよ。 最近多い気がする。 ちゃんとしなきゃ…… ちゃんとしなきゃ駄目なのに。 私はハルのお姉ちゃんなんだから。 篠原 美雨(しのはら みう)17歳。 高校2年生です。 私には誰にも言えないヒミツがあります。 最近私は恋をしました。 それは初めての恋でした。 でもその恋の相手が問題でした。 それが恋だと分かった瞬間、この恋を早く忘れなければならないと思いました。 だってそれは抱いてはイケナイ気持ちだったから。 私はハルに…… 実の弟に恋をしてしまったのです。
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