大変身

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ギョッと 乗ってきた人を凝視していると その人と目があった 「 あぁ…悪りぃな。ビックリした? ちと急いでたもんだから。」 『 いえ。すみません』 なぜか謝りササッと隅によける 「 あんた 見たことないけど このマンションの住人?」 あまり話かけないでほしい 人と話すのは慣れてなくて 視線をさまよわせ 俯く 『 はい。1ヶ月前くらいに引っ越してきたんです。』 その人が腰につけているチェーンでジャラジャラと遊んでいる音がやけに耳にささる 「 へぇ…そなんだ。 俺は 宇都宮 信玄(うつのみや しんげん) 5階に住んでるんだ。よろしくなっ。あんたは?」 『 寺島です。 宜しくお願いします。』 丁度 彼の階につきヒラヒラと手をふりエレベーターを降りていった。 なんだか 疲れたなぁ…。 早く寝よう。
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