‡中学時代‡

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「 おぃ!!! 寺島!お前 邪魔なんだよ! んなとこに座ってんな!バカ! お前 気持ちわりぃんだよ!」 『 ぁっ………。ごめんなさぃ。 ヒック…ヒック……。ぅぅ……。』 そう……寺島とは僕の事。 いつもクラスの不良軍団からはイジメの対象にされ クラスの女子からは 気持ち悪いと面と向かって言われる始末。 せめて コソコソ話にしてほしい。 「 男の癖にメソメソ泣きやがって。 本当にうぜぇ。 どっか行ってくんね?」 ひどい……。そこまで言わなくてもいいのにぃ! ただ僕は自分の席についてただけなのに。 僕は走って教室を飛び出した。 いつも僕が行くところに自然と足が進んだ。 化学教室の準備室。 こんな僕にも一人だけ優しくしてくれる人がいた。 化学の佐々木先生。 ガラガラ……。 『 先生?いる?』 ヒョコっと顔を出した先生。 「 なんだ?寺島お前またイジメられたのか?」
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