‡中学時代‡

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『 先生………。ヒック……ヒック…』 先生は泣いている僕の頭をいつもみたいに優しく撫でてくれた。 先生は もう59歳で今年退職するおじぃちゃん先生。 中学入学してから僕の良き相談相手。 「 なぁ?寺島……。 お前は このままでいいのか? 後少ししたら お前も華の高校生だぞ。 今まで お前をバカにしてきた奴らを見返してやったらどうだ? 高校生になったら学校には俺はいないんだぞ? 高校生になったらトモダチたくさん作って青春しなきゃな? 今からなんだから お前は!」 先生は優しく僕の目にかかった前髪を払って見つめてくる。 先生の瞳は力強くて優しさに満ち溢れている。 先生の言葉が胸にクサッとささったような気がした。 僕は いつも何も努力もせず ただ どうして 僕ばっかり……どうせ僕なんか……。て自己否定ばかりしてきた。 でも!! 『 先生!!僕 頑張るよ!! 絶対見返してやる!!!』
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