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「 あんた おじさんの家 追い出されたんだって?」
『 ん。もう僕も子供じゃないし みんなに迷惑ばかりかけてきたから……。
そろそろ頑張らなきゃだよね。』
なんだか言ってるうちに泣きそうになった。
頑張れ 自分!!
歯を食いしばって笑顔を見せた。
「 何泣きそうになってんのよ…。バカね…あたしの前では我慢しなくていいのよ!
本当に……。あんたって子は!」
言ったみっちゃんの方が泣きそうだよ?
『 ごめっ。みっちゃん……。本当は少し寂しかったんだぁ……。』
「 ば~か。おいで。…」
親戚の中でも みっちゃんの家族は みんないい人ばかりで少しの間お世話になった事がある。
その時は幸せだったなぁ……。
みっちゃんのおじさんがアメリカに転勤する事になって、おじさんは僕も つれて行くって言ってくれたけど…他の親戚が引き取るからって、渋々 僕をこの前までお世話になってた親戚に預けて行っちゃったんだ。
あの時は 凄く辛かったし 寂しかった。
みっちゃんが僕を抱き締めている手が震えてる。
『 みっちゃん?』
「 寂しかったよね?
辛かったよね?
頑張ったわね…。
ごめんね……。
あんた まだ中学生なのに……こんなとこで一人で……。
どうして もっと早く連絡くれなかったの?!
ずっと連絡してたのよ?
手紙だって あんたにイッパイ出したんだから!」
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